天下の小論

其の詩を頌し、其の書を読み、其の世を論ず 東洋古典の箚記集です

2017-03-15から1日間の記事一覧

『列子』 人は自分の見たいように世の中を見る

人は、何らかの現象を見たとき、その理由を考える生き物である。どうして、そうなっているのだろうと考え、解釈し、納得する。 例えば、ある金持ちを見た時、きっと一生懸命働いたから金持ちなんだろう、と考える。人によっては、きっと悪いことをしたから金…