天下の小論

其の詩を頌し、其の書を読み、其の世を論ず 東洋古典の箚記集です

淮南子

『淮南子』 理想の上司とは

立派な上司というものは、部下に全てを求めない。 人格、能力、技術、知識、自分自身がそれら全てを備えていたとしても、部下に同じことを求めようとはしない。 ところが、実際は、部下の無能、無気力、節度の無さを嘆く上司は多い。 しかし、考えてみれば、…

『淮南子』 馬鹿と議論するな。はた目には、どちらが馬鹿かわからない。

僕が何らかの主張をする。 そこには反対する人間がいる。 お互いに自分が正しいと信じていればいるほど、歩み寄りは難しい。 そこに、第三者が現れて、 「それはあなたさんが違うでしょう」 とか言われて、反対者の意見が採用されてしまう。 何故そうなるか…

『淮南子』 愛せず利せざれば、親しき子も父に叛く

(淮南子=これは、「えなんじ」と読みます) 今や、年功序列といった人事制度をとっている会社はないであろう。 しかし、年功序列をやめて、本当に会社は良くなったのだろうか。 もしくは、年功序列をやめずにいたら、会社は悪くなったのであろうか。 よく…

『淮南子』 知っているからといって、分かっているとは限らない

本当に分かっていなければ何もできないのです。