天下の小論

其の詩を頌し、其の書を読み、其の世を論ず 東洋古典の箚記集です

蒙求

『蒙求』仁君の条件

当意即妙の受け応えが素晴らしい話である。 魏の文侯が家臣たちと歓談していた時、 「ところで、私は君主としてどうだろう?」 と尋ねた。 あまり良い質問とはいえない。 真の明君ならこんなことは訊ねないだろう。 家臣たちは、本心は別として、次々と、 「…

『蒙求』 不労所得へのアンチテーゼ

西郷隆盛は、征韓の論争に敗れて鹿児島へ帰る際、家屋敷を買った時と同じ値段で売ったという。 不動産屋が、「今では随分値上がりしています」といっても、商人ではないから儲けるつもりはないと断ったらしい。 時苗(じびょう)という人も、似たような人で…

『蒙求』 金持ちも良し、貧乏も良し

東洋の、貧しさをかっこいいとする思想は素敵である。 徒然草の第十八段に、次のような文がある。 唐土に許由といひける人は、更に、身に随へる貯へも無くて、水をも手してささげて飲みけるを見て、なりひさごといふ物を、人の得させたりければ、或時、木の…

『蒙求』 人前で緊張しないような人間は一流にはなれない

緊張こそがエネルギーです。

『蒙求』 偽善もまた善である

杉良太郎が好きになりました。

『蒙求』子供たちに暗唱させるなら、教育勅語より『蒙求』がいいよ

蛍の光窓の雪