天下の小論

其の詩を頌し、其の書を読み、其の世を論ず 東洋古典の箚記集です

韓非子

『韓非子』 「恩知らず」とは言うものの・・

マキアヴェッリだっただろうか・・・。 臣下が「あなたのためには命を捧げます」という時は、命の危険にさらされていない場合である、と書いたのは。 ビジネスの世界でも、 「あなたに付いていきます」という言い方がある。 僕も、何度か言われたことがある…

『韓非子』 まずはミスショットを減らす

優れたリーダーは、メンバーをモチベートし、同じ方向へと導く。 しかし、そのようなリーダーは滅多にいないし、また、滅多になれるものでもない。 「上司留守、明るい職場で絶好調」というサラリーマン川柳があるように、現実に多いのは、メンバーのやる気…

『韓非子』 人をどこまで信じればいいのか

韓非子とマキアヴェッリは、よく似ている。 社会が乱れ、裏切りや陰謀が渦巻くようになると、こういった考え方をせざるを得ないのだろう。 韓非子は言う。 君主は、人を信じてはならない、と。信じることが、身を滅ぼす原因となる。 人を信じれば、人によっ…

『韓非子』 馬鹿をバカにする奴は馬鹿である

人に対して礼儀を尽くさないとする。 もし、その人が立派な人であるとするならば、それは大いに失礼なことである。 もし、その人がならず者のような人間であるとするならば、恨みに思って仕返しをされるかもしれない。 相手がどういう人であれ、礼を尽くして…

『韓非子』 第一線の重要性

良い商品を作り、適切な価格設定をし、サービスも充実させ、広告宣伝をしても、ビジネスがうまくいかないという話である。 ある酒屋がいた。 良い酒を造り、正直に客に接し、幟も高く立てているのに、全く酒が売れないのである。 折角の美酒は、いつも酢にな…

『韓非子』 人って本当に説得できるんだろうか?

韓非子のコミュニケーションにおける嘆きです。

『韓非子』 許される嘘と許されない嘘の違い

子供を騙してはいけません。