天下の小論

其の詩を頌し、其の書を読み、其の世を論ず 東洋古典の箚記集です

2017-11-03から1日間の記事一覧

『列子』 忘坐

忘坐を逆にした「坐忘」というと、『荘子』内篇大宋師第六にある、孔子と顔囘の有名な話である。 しかし、ここで紹介するのは「忘坐」という話である。 宋の陽里にいた華子という人が、何でも忘れてしまうという病に罹った。 朝のことは夕方には忘れ、夕方の…