天下の小論

其の詩を頌し、其の書を読み、其の世を論ず 東洋古典の箚記集です

論語

『論語』 神は乗り越えられる試練しか与えない?

記事の題名の言葉は、いつ頃からか、よく聞くようになった言葉である。 素晴らしい名言だという人が多いようだが、私は好きになれない。 極めて傲慢な匂いがする。 「人に乗り越えられない試練は無いんだ、人間は何でも出来るんだ」 とんでもない話である。 …

『論語』 転職しなかった人

こんな会社は辞めてやる、誰でも、一度や二度は考えたことがあるだろう。 そして、実際に辞める人、辞めない人がいる。 辞めて成功した人もいれば、失敗した人もいるし、辞めずにうまくいった人もいかなかった人もいるだろう。 柳下恵(りゅうかけい)という…

『論語』 コストと収益のバランスを考える

全ての生き物は、コストと収益のバランスの上に成り立っている。 コスト以上の収益が得られなければ、生き物は死滅するしかない。企業でいえば、潰れるしかない。 このコストと収益を組み合わせることによって、三つの方策が考えられる。 一つは、どれだけコ…

『論語』 イエス・バット法

庭で揺れてるスモモをみればあなたの姿が目に浮かぶ会いにゆこうと思ってみてもあまりに遠い二人の距離(あいだ) 「あの娘が好きだ。今すぐでも会いたいと思う。でも家が遠くて・・・」こんなことを言っている内は、本当は好きじゃないのだ、と孔子は言う。…

『論語』 ルールだけではうまくいかない

ルールと罰による統治はうまくいかない、という。 人は、ルールの不備をかいくぐり、ルールに抵触さえしなければ、それでよしと考えるからである。 大事なことは、徳と礼儀だというのが、孔子の考えである。 この徳治主義で、現代の社会や組織を統治していく…

『論語』 やはり不言実行の方が恰好いい

バブルの時代は、日本にとって日本人にとってどんな意味があったのだろうか。 もちろん、一言で語れるものではない。 ただ、それまでの常識もしくは正しいとされてきたことが、大きく否定された時代であったことは、間違いないと思う。 卑近な例でいえば、ア…

『論語』 人のふり見て我がふりなおせ

One man's fault is another's lesson.

『論語』 酒は飲んでも飲まれちゃならぬ 

儒学、論語、道徳などという言葉を聞くと、堅苦しいイメージしかない。聖人君子といえば、遊びもなければユーモアもなさそうである。 しかし、実際はそうでもない。 儒学は、キリスト教のような意味での清廉潔白さを求めてはいない。 金持ちが天国に入るのは…

『論語』 良心こそが最高の判断基準です

「君子愛財、取之有道」(君子、財を愛す、之を取るに道あり) という言葉がある。 ネットで調べてみると、『論語』の言葉であるとか、孔子の教えであるとか書いている人が多い。しかし、私の知る限り、『論語の』の中にはそのような言葉はない。 孔子が、富…

『論語』 天才と馬鹿を教育することは出来ない

ある人材育成のセミナーに出席した時のことである。 セミナーの最後に、出席者の一人が講師達に質問した。 「人材は、優秀な2割、平均的な6割、そして駄目な2割に分かれると聞きましたが、この駄目な2割に対する育成は、どう考えればよいのでしょう?」 講…

『論語』 人生にもマネジメントにもノウハウはない

死生、命あり。富貴、天にあり。

『論語』 部下の仕事の邪魔をする管理者が実は多いのです

「啓発」という言葉の語源です。

『論語』 悪いことをしないからといって良い人だとは言えない

自分を善人だと考えるのはよしましょう。

『論語』 品性に欠けた人間を管理者にしてはならない

ドラッカーの考えは東洋的です。

『論語』 人生に無駄なことはない

人生は近道をしない方が面白いのです

『論語』無理して部下を褒めるのは、嘘つきと同じではないだろうか?

巧言令色に真心はないのです。