天下の小論

其の詩を頌し、其の書を読み、其の世を論ず 東洋古典の箚記集です

荀子

『荀子』 アメとムチ

アメとムチという言葉は、嫌う人もいる。 しかし、人を動かす上で有効な手段である。 この、アメとムチをどうふるうか、その基本の考え方が『荀子』にある。 賞は過分であってはいけない。 また、刑は過重であってはいけない。 賞が過分だと、本来功績が無い…

『荀子』 德が無く能力が高い人間が一番の害悪となる

学問をするということは、本来は、徳育が中心であった。 それが、明治以降、知育に、その座を奪われた。 第二次大戦後は、徳育は棄て去られ、知育と体育だけになった。 体育大学はあるが、徳育大学はないのが、今の日本である。 徳もあり能力もある、これが…

『荀子』 仁者は必ず人を敬する

人を、善い人、悪い人に二つに分けたとする。 善い人に対して敬意を示さないということは、こちらが人でなしの獣ということになる。 悪い人に対して敬意を示さないということは、獰猛な虎を馬鹿にするようなものである。 つまり、どのような人に対しても敬意…

『荀子』 喧嘩はしちゃいけない

闘うことは、それ自体が過りである。

『荀子』 要はアドラーの嫌われる勇気を持てってことかな

他人の目を気にせず良心に従いましょう。