天下の小論

其の詩を頌し、其の書を読み、其の世を論ず 東洋古典の箚記集です

2018-01-21から1日間の記事一覧

『荘子』愚の骨頂

自分の影を畏れ、足跡を嫌がって、これから離れようとした者がいた。 ところが、一生懸命足を持ち上げれば持ち上げるほど足跡は多くなり、どんなに早く走っても影は離れなかった。 その者は、これはまだ走り方が遅いのだと考えた。 そこで、さらにさらにと早…