天下の小論

其の詩を頌し、其の書を読み、其の世を論ず 東洋古典の箚記集です

2018-02-04から1日間の記事一覧

『孟子』 仁義と利益

論語の冒頭は、 「学びて時にこれを習う、またよろこばしからずや。朋(とも)あり、遠方より来る、また楽しからずや」 と、実に淡々と始まる。 これに比べると、『孟子』の冒頭は劇的である。 それは、梁の恵王という君主との謁見から始まる。 恵王は、孟子…